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野鳥園

「六甲アイランドの鳥たち」図鑑第4版が出来ました

第3版から5年ぶりに全面改訂しました。各方面のご支援、ご協力で出来上がりましたこと、篤く御礼申し上げます。ご活用いただければまことに幸甚に存じます。

1万部印刷。各街区に配布したほか、六アイ情報交流センター(マチエ)に在庫があります。島内の学校、市内の図書館、市役所の関係部署などにも配布します。 以下に今回の図鑑についてご説明します。

①携帯の利便性を考え、コンパクト化しA6版ノート式にしました。

②鳥の分類は一般的な図鑑のように科、属、種で科学的に分けるのではなく、わかりやすく習性で仕分けし、留鳥、漂鳥、迷鳥、夏鳥、冬鳥、旅鳥に分け、各項目ごとではアイウエオ順にしました。

③掲載の鳥は神戸市東端の人工島、六甲アイランドで六甲アイランド住民が確認・撮影したものです。コシアカツバメ、ヨタカなども目撃されていますが、撮影できず、残念ながら未掲載です。このほかにも更に未確認の鳥がいる可能性は十分にあります。

④第4版では127種を掲載しており、第3版(91種)より36種増えました。これまでスペースの制約で掲載しなかったスズメ、ドバト(カワラバト)、カラス2種に加え、新たに確認した種を加えたためです。この127種は、目次に書きましたが人為的な移入種を含め日本全体でこれまで確認された野鳥の18.4%にあたります。

⑤これらの鳥たちの中で、国境を越えて大きく移動する渡り鳥が半数以上の68種を数えます。この中にはツバメのように六甲アイランドで繁殖する鳥、マガモのように六甲アイランドで越冬する鳥も一部含まれますが、多くは六甲アイランドで一時羽を休めて移動していく鳥たちです。その意味で六甲アイランドは地球規模の生物多様性の保持に貢献していると言えます。

⑥掲載種の中に、我が国のレッド(絶滅危惧)リストの中の絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)のコアジサシ、シロチドリ、タカブシギ、ハヤブサ、ミゾゴイ、準絶滅危惧種(現時点では絶滅の危険性は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)のチュウサギ、ノジコ、ハイタカ、ヒクイナ、ミサゴが含まれています。

<訂正>

・図鑑奥付の撮影者名で「岡本栄治」を「岡本英治」に訂正・お詫びします。 ・同14頁№50オシドリで「雌(写真)雄とも確認されている」に訂正。 17頁№60アマサギで「亜麻色」を「橙黄色」に訂正。 23頁№85マミジロは「雄」、№86ミゾゴイは「絶滅危惧Ⅱ類」に訂正。 32頁№120シマアジで「2005年」を「2020年」に訂正します。